尾崎衣良さんの『深夜のダメ恋図鑑』第2巻。
前回の単行本には1巻という表示がなかったので、2巻から連載になったのかなと思います。
1巻であの面白さだったので続くことになって嬉しいです。
2巻の中でも3人の女性たちの深夜の女子会が繰り広げられています。
相変わらずダメンズ達から逃れられない恋愛もありつつ、そこに対して気持ちよく論破していく所が見ものかなと思います。
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逆壁ドーン
「不倫願望のある既婚者の図々しさは異常だと思う」
円はいつもの女子会で、先日会社の飲み会帰りでの出来事を話していました。
円が1人で帰ろうとしていたところに会社の田中さんという男性が「もう帰っちゃうの?送るよ。」と声をかけてきました。
田中さんは飲み会ではやたらと隣に座ってきたり、かわいいね〜なんて言ってきたりするらしく、円は内心面倒くさいなと思っていました。
それもあり田中さんから彼氏のところに行くのかと聞かれ、そんなもんですと適当に答えてしまいました。
すると田中さんは円に壁ドンを…!!
「オマエを彼氏の元に行かせたくないんだけど。」
壁ドンをされたまま円は[付き合ってもいないのにオマエ呼ばわり…。酒飲んだ後のクサイ息…。脂テカテカのドアップ…。]と引いていました。
それ以前に既婚者である田中さんに対し、「あたしもやっていいですか?壁ドン。」と一言。
有無も言わさず拳を握りしめて、「逆壁ドーン♡」と田中さんの顔の横スレスレに拳を振り下ろしました。
固まる田中さんをよそに「やだ、外しちゃった。もう一発やってもいいですか?」と。
その後は慌てて帰ってしまったらしく、「既婚のくせに壁ドンして独身女にときめいてもらえるとでも思ってるなら脳みそ腐ってる。」と愚痴る円。
佐和子は、「男の力強さに参っちゃうと思ってんのかね。円の力強さも相当だと知らずに。」と元ヤンである円に言うのでした。
割り勘する男
円は会社の大野城さんから映画に誘われていました。
映画は1人で気ままに観るのがいいと思っているから彼氏ができないんだと思い、誘いを受ける事にしました。
待ち合わせして映画の時間には少し早いからランチをすることになった2人。
大野城さんからの提案で、その店は1皿の量が多いから何品か頼んでシェアすることに。
ランチをしながら映画の話など盛り上がり、円は[これがおひとり様にはない醍醐味ってやつかな]とまんざらでもない様子。
会計後、円が「いくらでしたか?半分払います。」と言うと、大野城さんは電卓を使い「3499円だったから割って俺が1750円、キミが1749円!」と言います。
細かいな…と思いながら円は、今細かい持ち合わせがなく2000円でもいいかと聞きますが
「ダメだよ!女性に多く払ってもらうなんて!キレイに2で割り切れないけど1円は俺にサービスさせて!」と堂々と言い放ちます。
結局円はコンビニで崩し、崩すために買った缶コーヒーを大野城さんにあげました。
それに対し「おごってあげた女性からちょっとした気持ちでお返しをもらう、こういう対等な男女関係っていいな!」と嬉しそう。
円はこれでイーブンだと思っているのか恩着せがましさに悶々としながらも、付き合っているわけでもないし…と飲み込みます。
そんな気持ちのまま映画館へ。
大野城さんがチケットをまとめて買いに行ってる時、円は今日がレディースデイで普段なら1800円のところ1100円で観れることを知ります。
そこへ買い終えた大野城さんが戻ってきて、「2人で2900円だったから1人1450円だね!」と。
我慢の糸が切れた円は、チケットを1枚受け取り窓口へ払い戻しに行きました。
どうしたのかと聞く大野城さんに「スキでもない人と一緒にいるのはストレスですから」と笑顔で答え、2900円のうち自分の分である1100円を返しその場を立ち去りました。
適度な王子様
千代は少女漫画の王子様みたいなタイプが理想。
そんな理想を彼氏の八代さんは理解してくれています。
千代はそんな優しい八代さんのことを愛しの王子様だと思っています。
八代さんには自分だけに一途であってほしい、他の女の子に目を向けて欲しくないと思っていました。
ある日千代は八代さんに、とっても優しいけど今までの彼女たちにもそうだったのか尋ねました。
八代さんは[過去の女性遍歴を聞かれてる?王子様を夢見る彼女に言えるわけないだろ]と焦り
「僕にはキミしか見えていないよ。キミが僕の初恋だよ!」と答えます。
それに対し千代は「王子、まさかの童貞疑惑…。」と円と佐和子にこぼします。
「経験豊富な女扱いに慣れた王子か、ひたすら一途な童貞王子かどっちがいいんだよ」と円に突っ込まれ、「適度な王子がいいよ」と答える千代でした。
また別の日、ドライブデートをしていて、着いたよとスマートに車のドアを開ける八代さん。
[キマった。王子のエスコート。]と心の中でガッツポーズをする八代さんに対し少し引き気味にお礼を言う千代。
女子会で、「なんか彼ちょっと下僕体質なのかな…。」と愚痴ります。
「いいじゃん。姫に忠実な下僕王子。それとも亭主関白な俺様王子がいいの?」と聞く円に、やはり「適度な王子がいい!」と答える千代でした。
デキない男
佐和子は彼氏・諒くんと同棲しています。
そんな諒くんが風邪を引いてしまいました。
佐和子は諒くんのためにおかゆを作ってあげました。
諒くんは「元気な時はおかゆとか食った気しないけど、病気の時はこういうのが1番いいな。」と佐和子に言いました。
夜はうどんでいいかなと聞く佐和子に、あとプリンとかも食べたいとお願いしました。
数日後、今度は佐和子が熱を出しました。
夜ご飯は作れないと謝る佐和子に諒くんは「俺のことはいいから。早く治しな?」と優しい言葉をかけて出勤しました。
てっきり「え?俺のメシどうすんの?」と言われると思っていた佐和子は諒くんのことを見直します。
夜、ふと目がさめると諒くんから「風邪がうつるといけないから夜ご飯は実家で食べさせてもらうから」とメールがきてました。
病人ほったらかしですかと呆れつつも、俺のメシどーすんのと言われるよりはマシだと諦めます。
しんどいながらも何か食べようと思ったけど何もなく、諒くんに何か食べやすいものを買ってきてほしいと連絡します。
しばらくして諒くんが食料を買って帰ってきました。
ありがとう、助かると言い切る前に諒くんが買ってきたものをみて固まる佐和子。
そこにはフライドチキンやらのファーストフードたちが。
食べないのかと聞く諒くんに、具合悪い時に脂っこいものはちょっと…と断ります。
「できればレトルトのおかゆとかプリンとか…そういうの買ってきてほしかったな」と控えめにいう佐和子。
「だったら最初から言えよ。そのくらいフツーわかるでしょって言いたいの?
言わなくても分かってっていうの”察してちゃん”っていうんだよ。
仕事でもそれやってたらウザいよ?気をつけな。」と普段言い負かされてばかりだから言い返せて嬉しそうな諒くん。
佐和子は「ごめんね。ちゃんと言わなかったわたしが悪いね。
諒くん自分が病気した時、おかゆとかプリンが1番って言ってたから
人に対してもそう考えるよねって思っちゃった。
諒くんそんなことできるわけないのにね。」と。
固まって聞いている諒くんに更に
「仕事で接客もしてるからいちいち言わなくても分かってくれるって思ってごめんね。
まぁ優秀な人ならそうできるんだろうけど。
諒くんって仕事できないでしょ。」とつい熱で朦朧として直球で言ってしまうのでした。
それ以来、やたらプリンとか買ってくるとこぼす佐和子。
諒くんは風邪ひいてもファーストフード食べれる人かもしれないから今度はフライドチキン買ってあげようと思ってると話すと
「いや、うつるといけないから家から追い出せよ。」と円に言われるのでした。
深夜のダメ恋図鑑2巻の感想
2巻では諒くんのダメっぷりが増し、佐和子もたじたじになるのかと思いきや冷静に返し何も言わせない姿が読んでて心地よかったです。
風邪がうつるといけないから…という諒くんだけど、元々諒くんの風邪です。笑
千代は現実が見えてきたのか、王子様っぽく振る舞おうとする八代さんに疑問を持ち出すように。
円はやはり既婚者からは逃れられないのかな…。笑
今回は千代の心境の変化?と諒くんの悪い意味での成長がみられた1冊だったかなと思いました。
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